SWEDEN 再生可能エネルギー視察
2045年までに脱炭素社会(ゼロカーボン社会)の実現を目指すスウェーデン。地球温暖化に影響するCO2排出量ゼロ社会に向けて、再生可能エネルギーの導入が進んでいます。
スウェーデンの再生可能エネルギーの最新動向、歴史、今後のビジョンなどをご紹介するオリジナル企画を承っています。
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スウェーデンと再生可能エネルギー
スウェーデンは、国のビジョンとして「1世代以内に持続可能な社会」(環境・健康・経済の問題を解決する社会)を目指 しています。冬が長いスウェーデンで、日常の快適さや便利さを失わずに、化石燃料ゼロの社会を実現するための取り組みが進んでいます。
スウェーデンでは、1980年代から、人口や世帯数が増えているにも関わらず、国のエネルギー使用量は増加していませ ん。また1990年(京都議定書の基準年)から、全国のCO2排出量は減らしながら(-12%)、国の経済(GDP) は44%成長しています(2011年はじめの経済成長は何と+7%でした)。効率がよく、快適な省エネシステムや再生可能エネルギーシステムが次々と導入されています。
省エネ、再生可能エネルギーの取り組み(一例):
- 電力使用量の約65%が再生可能エネルギー
(バイオマス、風力、水力など。2016年スウェーデン政府発表) - スウェーデン国鉄(SJ)、レストランチェーン、最大ホテルチェーンなどでは、すでに「原発フリー」、100%再生可能エネルギーを実現
- 全国の公共交通機関のバスは、76%が化石燃料ゼロを達成
(Swedish Public Tranport Association/スウェーデン公共交通協会:2016年) - バイオ燃料バスの台数はスウェーデンが世界一
- 2030年までに国内線のフライトは化石燃料ゼロを目指す
(Swedavia/スウェーデン国営空港管理会社) - 2030年までに化石燃料を使用する車両の全廃を目指す
(スウェーデン政府ロードマップ2050) - 自治体ごとにエネルギーアドバイザーがおり、家の断熱、省エネ、効率的で環境汚染の少ない暖房システムなどについての助言を行なっている
- スウェーデン全国で導入されている地域熱供給には再生可能エネルギーを積極的に導入。またその8%には、産業から発生する廃熱が利用されている
また市民は、スーパーで商品を自由に選ぶのと同じように、エネルギー会社やエネルギーの種類を自由に選ぶことができます。本視察では、再生可能エネルギーの利点や可能性、便利さを知るだけでなく、実際に再生可能エネルギーを取り入れているホテル、レストラン、公共交通機関などの利用を通じて、暮らしの中の再生可能エネルギーを体験していただけます。
サンプルプログラム
DAY1
出発 日本 – スウェーデン。環境配慮型ホテルにチェックイン。
DAY 2
■ECO CITY STOCKHOLM エコシティ・ストックホルム散策
14の島の上にある街・ストックホルム。スウェーデンの「環境革命」が始まった場所の訪問、首都の中心や旧市街での通常気づかない環境やエネル ギー取り組みのスポット、成果を紹介
■GREENENERGYCITY ストックホルム市のグリーンエネルギー
ストックホルム市の担当者による講演。グリーンエネルギー社会に必要なパラダイムシフト、インセンティブ、成果の紹介。これからの日本のエネルギーシフトに役に立つ、スウェーデンでの失敗事例および成功事例の紹介。また、一般家庭や企業が自由にグリーンエネルギーを選ぶことができる「自由化システム」とグリーンエネルギー環境ラベル認定システムの説明。
■HUMANENERGY パラダイムシフト:「人間エネルギーシステム」
環境に正しいエネルギーの一つは「人間エネル ギー」です(人体からの熱が発電所になること)。人間エネルギーを利用した暖房システムを導入したビルを訪問。スウェーデン人口の約13倍の日本にとって、大きな可能性が見つかるかもしれません。
DAY 3
■ECO BIZ ビジネスとグリーンエネルギー
エコビジネス成功事例の紹介。地球温暖化のCO2排出量を「ゼロkg」という目標を掲げ、環境をブランドに大きく成長する企業の取り組み。サステナブルなビジネスとは? エネルギーに賢いビジネスとは? 再生可能エネルギーをはじめ1000以上の環境取り組みを導入し、赤字から黒字転換することに成功。社員の環境教育、コミュニケーションと参画、共有価値の創造などを日々の業務の中に浸透させている先進事例を紹介します。
■POSITIVE HOUSE ポジティブ・ハウス、グリーンエネルギー住宅
自然エネルギーを導入した住宅・集合住宅の訪問。快適な省エネシステムや環境循環型家づくりのおかげで、100%再生可能エネルギーが達成しやすくなります。
■BIOGAS ENERGY バイオガスエネルギー(生ゴミエネルギー)
スウェーデンでは、生ゴミを捨て場に捨てるのは禁止されています。そこで成功しているのが、再生可能エネルギーの一つ「バイオガスエネルギー」です。5kgの生ゴミ=1リットルの燃料/ガスです。学校給食、家庭、カフェやレストランから出る生ゴミ(食べ残しやコーヒーのカス、ジャガイモの皮な食べられない生ゴミ) が、車、電車、バスの燃料や調理用のガス、電力になっています。
スウェーデンでは「ジャガイモのバス」が走っていま すが、日本でもこれからは「スイカのバス」や「お茶電力」(スイカの皮やお茶のカス)はいかがですか?
【夕方】自由行動 (観光、スーパーの訪問、ショッピングなど)
DAY 4【移動】 ストックホルム→ゴットランド GOTLAND
■ゴットランド県担当者による講演
世界遺産の島ゴットランドは、1世代以内に持続可能な島(Sustainable Island)の実現を目指しています。エネルギー分野では、2020年までにすべての世帯と企業の大半を地域で生産される再生可能エネルギーで賄う予定です。スウェーデン最大の島ゴットランドのエネルギー事情と未来のエネルギーヴィジョンについて紹介します。
■DISTRICTENERGY地域暖房・冷房システム
世界遺産の街ヴィスビー市を散策しながら、再生可能なエネルギーである「地域暖房・地域冷房システム」(バイオマス)の話しや見学。中世(日本の鎌倉時代)からの歴史ある街と未来 (グリーンエネルギー開発)の調和とは?
ヴィスビー市で再生可能エネルギー(ソーラー+海からの冷暖房シス テム+人間エネルギー)を活用した現代的な建物の見学。ユニークなソーラーシステムの紹介。
■WINDPOWER PARK 風力発電パーク
サステナブルエネルギーは風? ゴットランドの美しい海のすぐそばにある「風力の森」は、スウェーデンでもっとも大きな陸上の風力発電パークの一つです(約100基)。風力は、世界のエネルギー使用量の約4%(World Energy Council/世界エネルギー会議:2015年)ですが、ゴットランドでは電力の約50%が風力です(ゴットランド政府:2016年)。
一般市民によって始まった風力発電パークは、現在、市民グループ(風力投資団体)、自治体、企業が協力し運営しています。
■HOMEVISITスウェーデン家庭の訪問
スウェーデンの家庭を訪問し、交流。家庭の中の環境取り組みや日常生活について紹介します。
旅のまとめのディスカッション。
DAY 5
出発 スウェーデン – 日本 (翌日、日本到着)
*スウェーデン第3の街マルメ市の視察を加えた8日間プログラムも可能です。2030年までに再生可能エネルギー100%を目指すマルメ市の取り組み、自転車専用道路づくり(市民の40%が自転車通勤)、マルメ市内ですでに100%の再生可能エネルギーを達成した再開発エリアの訪問など。
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