Blog 危機から希望へ Part 2
2016.12.06
〜SDGs 国際ランキング1位のスウェーデンの成果!〜
前回のブログ「危機から希望へ」では、問題があるところに必ず解決策、希望があり、家庭の取り組みだけでもよい成果が出せることを紹介しました。今回はスウェーデンの国レベルでの取り組み成果についてです。
今年秋、日本企業の方を連れスウェーデンをご案内しました。現地滞在で感じたのは、持続可能な発展(サステナビリティ)の取り組みがティッピングポイントを超えて、社会に一気に浸透しているということでした。様々な取り組みのお陰で、目に見える成果が表れています。
2016年10月に発表された「持続可能な開発目標(SDGs)」の国際ランキングでは、スウェーデンが第1位に選ばれました ※1 。
■ SDGs 国際ランキング (2016年)
スウェーデン 1位
日本 18位
※出典 SDG Index and Dashboards 2016年
スウェーデンでは、1990年代に「2021年までに持続可能な社会を実現する」という目標を掲げ、環境・社会問題に積極的な取り組みを進めてきました。人と環境を守ることが、持続的な経済発展につながる、ということが証明されています。
まずは、CO2排出量を見てみましょう。
■ 二酸化炭素排出量(年間一人あたり)
スウェーデン 5.52トン
日本 9.29トン
※出典 世界銀行2011年/2016年更新
1970年代は、スウェーデンの一人当たりのCO2排出量は日本の約1.5倍でしたが、’85年頃から逆転しました。現在は日本がスウェーデンの約1.7倍の排出量となっています。
スウェーデンでは、CO2排出量を’90年比(京都議定書基準年)で24%削減しました(最新データ)。さらに、2045年までに地球温暖化に影響するCO2排出をゼロにする (100%削減)、という大胆な目標を打ち出しています。
また家庭ごみのリサイクル率は、99%を達成しています。ということは、家庭からでる「ごみ」は、少なくとも1回はリサイクルかリユースされていることになりますね。
では経済は?
日本ではよく、環境はコストがかかる、儲からないといった意見が聞かれますが、それは事実ではなさそうです。
■一人当たりの名目GDP
スウェーデン $49,866(約500万円)世界12位
日本 $32,486(約330万円)世界26
※出典 世界銀行2015年度
スウェーデンでは環境負荷を大胆に減らしつつ、経済はここ数年でも年間2〜4%の成長を保っています(日本は0〜1%)。
■国際競争力ランキングも!スウェーデンは、今年初めて日本を超えました。
スウェーデン 6位
日本 8位
※出典 国際競争力報告書2016-2017:世界経済フォーラム
でも、社会的な面はどうですか?
持続可能な発展(サステナビリティ)を実現するには、3つの柱「環境」、「社会」、「経済」をバランスよく取り組むことが欠かせません。それによって初めて成果が表れます。
■世界幸福度ランキング
スウェーデン 10位
日本 53位
※出典 世界幸福度報告書2016:国連
■男女平等度ランキング
スウェーデン 4位
日本 111位
※出典 世界ジェンダーキャップ報告書2016:世界経済フォーラム
一人ひとりが生き生きと暮らすこと、環境問題に解決策を出していくこと、強い経済をつくること、は互いに結びついていることがよく分かりますね。
スウェーデンの取り組みをお手本にしながら、日本のよさ、強みを活かした持続可能な発展への行動を始めましょう。
by Satoko Ekberg, Peo Ekberg
Blog 危機から希望へ Part 2
2016.12.06
〜SDGs 国際ランキング1位のスウェーデンの成果!〜
前回のブログ「危機から希望へ」では、問題があるところに必ず解決策、希望があり、家庭の取り組みだけでもよい成果が出せることを紹介しました。今回はスウェーデンの国レベルでの取り組み成果についてです。
今年秋、日本企業の方を連れスウェーデンをご案内しました。現地滞在で感じたのは、持続可能な発展(サステナビリティ)の取り組みがティッピングポイントを超えて、社会に一気に浸透しているということでした。様々な取り組みのお陰で、目に見える成果が表れています。
2016年10月に発表された「持続可能な開発目標(SDGs)」の国際ランキングでは、スウェーデンが第1位に選ばれました ※1 。
■ SDGs 国際ランキング (2016年)
スウェーデン 1位
日本 18位
※出典 SDG Index and Dashboards 2016年
スウェーデンでは、1990年代に「2021年までに持続可能な社会を実現する」という目標を掲げ、環境・社会問題に積極的な取り組みを進めてきました。人と環境を守ることが、持続的な経済発展につながる、ということが証明されています。
まずは、CO2排出量を見てみましょう。
■ 二酸化炭素排出量(年間一人あたり)
スウェーデン 5.52トン
日本 9.29トン
※出典 世界銀行2011年/2016年更新
1970年代は、スウェーデンの一人当たりのCO2排出量は日本の約1.5倍でしたが、’85年頃から逆転しました。現在は日本がスウェーデンの約1.7倍の排出量となっています。
スウェーデンでは、CO2排出量を’90年比(京都議定書基準年)で24%削減しました(最新データ)。さらに、2045年までに地球温暖化に影響するCO2排出をゼロにする (100%削減)、という大胆な目標を打ち出しています。
また家庭ごみのリサイクル率は、99%を達成しています。ということは、家庭からでる「ごみ」は、少なくとも1回はリサイクルかリユースされていることになりますね。
では経済は?
日本ではよく、環境はコストがかかる、儲からないといった意見が聞かれますが、それは事実ではなさそうです。
■一人当たりの名目GDP
スウェーデン $49,866(約500万円)世界12位
日本 $32,486(約330万円)世界26
※出典 世界銀行2015年度
スウェーデンでは環境負荷を大胆に減らしつつ、経済はここ数年でも年間2〜4%の成長を保っています(日本は0〜1%)。
■国際競争力ランキングも!スウェーデンは、今年初めて日本を超えました。
スウェーデン 6位
日本 8位
※出典 国際競争力報告書2016-2017:世界経済フォーラム
でも、社会的な面はどうですか?
持続可能な発展(サステナビリティ)を実現するには、3つの柱「環境」、「社会」、「経済」をバランスよく取り組むことが欠かせません。それによって初めて成果が表れます。
■世界幸福度ランキング
スウェーデン 10位
日本 53位
※出典 世界幸福度報告書2016:国連
■男女平等度ランキング
スウェーデン 4位
日本 111位
※出典 世界ジェンダーキャップ報告書2016:世界経済フォーラム
一人ひとりが生き生きと暮らすこと、環境問題に解決策を出していくこと、強い経済をつくること、は互いに結びついていることがよく分かりますね。
スウェーデンの取り組みをお手本にしながら、日本のよさ、強みを活かした持続可能な発展への行動を始めましょう。
by Satoko Ekberg, Peo Ekberg