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包装紙を”捨てる”から”贈る”へ。スウェーデンに学ぶサステナブルなクリスマスと、バナナペーパーという選択肢 | One Planet Café|ワンプラネットカフェ

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包装紙を”捨てる”から”贈る”へ。スウェーデンに学ぶサステナブルなクリスマスと、バナナペーパーという選択肢

2025.12.19

みなさんは、クリスマスの包装紙を開けたあと、どうしていますか。

華やかなリボンをほどき、きれいな紙を丁寧にはがして——。でもその紙、結局は捨ててしまうことが多いのではないでしょうか。「せっかくのギフトなのに、なんだかもったいない」。そんな小さなモヤモヤを覚えたことはありませんか。

実は、このクリスマスシーズンは、世界的に見ても環境負荷が高まる時期と言われています。英国政府の調査によれば、クリスマス期間中の廃棄物の発生量が約30%増加するとされています(出典元:英国政府 “24 ways to waste not this Christmas”英国環境・食料・農村地域省ブログ )。

包装紙だけでなく、食材の大量消費、輸送による二酸化炭素排出、使い捨てされる装飾品——。華やかな季節の裏側で、地球には大きな負担がかかっています。

一方で、スウェーデンには12月を大切に過ごす文化があります。派手なイルミネーションより、静かなキャンドルの灯り。豪華なプレゼントより、温かみのある時間。そんな北欧の知恵が、サステナブルなクリスマスのヒントになるかもしれません。

この記事では、スウェーデンの「アドベント」という習慣から、包装紙を「捨てるもの」から「贈るもの」に変える考え方、そしてその選択肢のひとつである「バナナペーパー」までをご紹介します。

完璧じゃなくてもかまいません。包むものにも、ほんの少しだけ想いを寄せてみる——。その小さな一歩が、サステナブルなクリスマスのきっかけになるかもしれません。

スウェーデンに学ぶ、サステナブルなクリスマスの過ごし方

スウェーデンのクリスマスは、12月25日だけのものではありません。12月に入ると始まる「アドベント」という期間全体が、特別な時間として大切にされています。

「アドベント」という習慣——待つことを楽しむ北欧の知恵

アドベントとは、クリスマスを待ち望む期間のこと。スウェーデンでは、この時期に「アドベントキャンドル」を灯す習慣があります。

4本のキャンドルを立てたリースを用意し、12月25日から4週間前にさかのぼった日曜日に1本目を灯します。翌週は2本、その次は3本——。クリスマスが近づくにつれ、少しずつ明るくなっていくキャンドルの灯り。それは「待つことを楽しむ」というスウェーデン流の時間の過ごし方です。

北欧の冬は、日照時間がとても短くなります。午後3時には暗くなる日々の中で、キャンドルの灯りは特別な意味を持ちます。派手なイルミネーションより、静かで温かな光。家族で囲むテーブルの上で、ゆらゆらと揺れる小さな炎。そこには「豪華さ」ではなく「豊かさ」がありました。

クリスマスに見る「使い捨てない」という価値観

スウェーデンでは、クリスマスの飾りつけも「長く愛着を持つ」ことが大切にされています。

クリスマス紹介記事では、手づくりのオーナメントやダーラナホース、祖母から受け継いだキャンドルホルダーなど、家族で長く大切に使い続ける飾りがよく取り上げられ、毎年飾っている家庭も紹介されています。家族の思い出が詰まった飾りを、大切に使い続ける。それがスウェーデン流のクリスマスです。

クリスマスツリーも、本物のクリスマスツリー(生木)を選ぶ家庭が今も多いと聞きます。そしてシーズンが終われば、ツリーは捨てられるのではなく回収されるケースも。ストックホルムなどの都市では、各自治体やエネルギー会社が使用済みツリーを収集し、木質チップに加工して地域暖房のエネルギー源として活用しています(出典元:スウェーデン公式Facebook投稿)。

さらに興味深いのは、魚の生息環境再生への活用です。ストックホルム市とスポーツフィッシング協会(Sportfiskarna)は2016年から、回収したクリスマスツリーを湖や湾に沈め、魚の産卵場や稚魚の隠れ家として機能させる取り組みを続けています。この「risvasar」プロジェクトでは、3〜5本のツリーを束ねて石をつけて沈めることで、建設工事などで失われた水辺の植生を補っています(出典元:Royal Djurgården公式サステナビリティサイトPhys.org )。

こうした「一度きり」ではない関わり方が、スウェーデンのクリスマス文化にはあります。

贈り物の包装にも、ストーリーを

贈り物の包装も同じです。北欧諸国では、政策レベルで循環型経済や廃棄物削減が推進されており、その結果として国民の間に再利用への意識が深く浸透しています(出典元:Nordic Council of Ministers「Measuring waste prevention and preparing for re-use」)*。

また、ヨーロッパの環境専門家の間では、包装紙の再利用が具体的に推奨されています。紙を丁寧に開ければ、また使うことができ、リサイクル工程を経ずとも第二の命を与えられ、英国環境・食料・農村地域省も同様の実践を推奨しています(出典元:Goethe-Institut「Wrapping paper comes around every year」英国環境・食料・農村地域省ブログ )。

一度きりで捨てるのではなく、素材そのものに意味を持たせる。もらった人が「これ、どんな紙なの?」と聞きたくなるような、ストーリーのあるラッピング。それが、持続可能性を重視する次世代的な「サステナブルなギフト文化」といえるかもしれません。

日本でも取り入れられるヒントがあります。「豪華に見せる」から「物語を贈る」へ。その小さな意識の転換が、サステナブルなクリスマスへの第一歩になります。

「一度きりではない」という価値観が、贈り物にも

スウェーデンのアドベント文化には、一貫した精神が流れています。それは「一度きりで終わらせない」という価値観です。

毎年同じキャンドルを灯し、祖母から受け継いだ飾りを大切に使い、クリスマスツリーさえも次の命に変える。こうした習慣の根底にあるのは、「モノとの関わり方そのものが、物語を紡ぐ」という考え方です。

この精神は、贈り物にも表れています。華やかに見せることより、素材そのものにストーリーを持たせること。一度使ったら捨てるのではなく、その素材が「どこから来て、誰の手を経てきたか」に想いを寄せること。そんな「ちょうどいい」選択が、スウェーデン流のサステナブルなギフト文化を形づくっています

バナナペーパーとは?森を切らずにつくる「紙以上の紙」

そんなアドベントの精神——「一度きりではない」「ストーリーを大切にする」という価値観を、日本でも手軽に取り入れられる素材があります。それが「バナナペーパー」です。

名前の通り、バナナの茎からつくられた紙です。この素材には、スウェーデンのクリスマス文化と共鳴する三つの特徴があります。

一つ目は「再生可能であること」。森を一度切ったら数十年かかるのに対し、バナナは1年で再生します。二つ目は「廃棄物に新しい命を与えること」。捨てられていたバナナの茎が、美しい紙に生まれ変わります。三つ目は「つくり手とつながること」。ザンビアの生産者、日本の紙生産者、そして贈る人・受け取る人——。すべての人の物語が、一枚の紙に込められています。

森林伐採に頼らない、新しい選択肢として世界に広がっているバナナペーパー。それは単なる「環境にやさしい素材」ではなく、「使い捨てない関わり方」を体現する、まさにアドベントの精神を映す素材といえるかもしれません。

ザンビアの廃棄バナナ茎×日本の和紙技術が生んだサステナブルな素材

バナナペーパーの原料は、アフリカ・ザンビアで廃棄されていたバナナの茎。収穫後に捨てられていた農業廃棄物を、紙の原料として活用しています。

注目すべきは、バナナの再生スピードです。木が成長するのに数十年かかるのに対し、バナナは1年で再生します。

「紙をつくるために木を切る時代は終わった」

One Planet Caféでは、長年にわたりバナナペーパーの可能性を追求してきました。

ザンビアで採取された繊維は、日本の越前和紙の技術で漉き上げられます。伝統技術とサステナブル素材の融合。その手触りには、どこか温かみがあります。

フェアトレードで届く——ザンビアの雇用・教育支援につながる紙

バナナペーパーは、環境だけでなく「人」にもやさしい紙です。ザンビアでの原料生産は、フェアトレードの仕組みで行われています。ギフトボックス1つが、遠い国の誰かの仕事につながっているのです。

環境にやさしいだけではありません。「買うこと自体が、誰かの暮らしを支える」そんな消費のかたちを、バナナペーパーは実現しています。

バナナペーパーを採用するブランドたち

「かわいくて、気分も上がる」

バナナペーパーを使った製品を手にしたとき、そう感じた方も多いのではないでしょうか。

実は、バナナペーパーはさまざまなブランドで採用されています。たとえばLUSHでは、パッケージの一部にバナナペーパーを使用。コスメだけでなく、パッケージまで一貫してエシカルであることを大切にしています。

「見えるエシカル」という新しい価値

動物実験反対、フェアトレード、サステナブル——。こうした価値観を、パッケージを通じて「見える化」する動きが広がっています。

バナナペーパーのギフトボックスには、バスボムやボディケア製品が詰まっていることもあります。しかし、本当に届けているのは「モノ」だけではありません。ザンビアのつくり手の笑顔、日本の職人の技術、そしてつくり手の想い。箱を開けた瞬間、そのストーリーも一緒に届くのです。

「この紙、バナナからできてるんだよ」

贈った相手との会話が、ふと生まれる。それが「ストーリーごと贈るギフト」の魅力です。

バナナペーパーのギフト、見てみませんか?

LUSHでは、環境配慮とフェアトレードを大切にした製品を展開しています。パッケージにもこだわりが。

[まずは見てみる]

※商品ラインナップは時期により異なります。

包装紙を「捨てる」から「贈る」へ——贈り物の意味を考え直す

ここまで読んで、こんな疑問が浮かんだ方もいるかもしれません。

「結局、バナナペーパーも捨てることになるのでは?」

たしかに、紙である以上いつかは役目を終えます。ただ、バナナペーパーは生分解性が高く、土に還りやすい素材でもあります。そして何より大切なのは、捨てるまでの時間に何があるか、ではないでしょうか。

ギフトラッピングを「ゴミ」ではなく「メッセージを運ぶメディア」へ

包装紙は、ただの「包むもの」ではありません。「どこから来た紙か」「どんな人の手を経てきたか」——。そこにも想いを寄せる。それだけで、クリスマスの景色が少し変わるかもしれません。

スウェーデンの人々が大切にしている「アドベント」の精神。それは、待つことを楽しみ、小さな灯りに温かさを見いだし、使い捨てない関わり方を大切にすること。バナナペーパーは、まさにこの精神を体現しています。森を切らずに再生可能な素材を選び、廃棄物に新しい命を与え、遠い国のつくり手とつながる——。包装紙という小さな選択が、大きな物語を紡ぐのです。

派手すぎず、でもストーリーがある。そんな「ちょうどいい」ラッピングが、贈り物の意味を変えてくれるのです。

大きな変化は、小さな選択から始まります。その選択ができると思えることが、サステナブルな行動の原動力になるのです。

今年のクリスマスから始める、サステナブルなギフト選び

完璧なエコ生活を目指す必要はありません。

「今年は、ラッピングを少しだけ見直してみようかな」

そのくらいの気持ちで十分です。

スウェーデンの「アドベント」という習慣が教えてくれるのは、「一度きりで終わらせない」という価値観です。キャンドルの灯りを毎週楽しみに待つように。家族の思い出が詰まった飾りを大切に使い続けるように。使い終わったものにも新しい命を与えるように。

贈り物の包装も同じです。包装紙は「捨てるもの」だと、どこかで思い込んでいたかもしれません。でも、包むものにも「贈る」という選択肢があります。バナナペーパーは、その選択肢のひとつ。森を切らずにつくれる素材であり、ザンビアの雇用を支えるフェアトレードの紙でもあります。

「何を贈るか」だけでなく「何で包むか」に、ほんの少し想いを寄せてみる。その素材が「どこから来て、誰の手を経てきたか」に想いをはせてみる。小さな選択が、遠い国の誰かの笑顔につながるかもしれません。

今年のクリスマスは、そんな小さな一歩から始めてみませんか。

ストーリーごと届けるクリスマスギフト

LUSHでは、環境配慮×フェアトレードを大切にしたギフトを展開しています。

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※商品ラインナップは時期により異なります。

*この翻訳は北欧閣僚理事会によって作成されたものではなく、公式の翻訳と解釈されるべきではありません。北欧閣僚理事会は、翻訳およびそのいかなる誤りについても責任を負いません。