One Planet Café 生物多様性への取り組み
2024.05.22
世界が目指すネイチャーポジティブに賛同し、弊社の事業を通じて次の取り組みを推進しています。
1.バナナペーパー事業を通して、貧困を減らしながら野生動物を守る
アフリカ・ザンビアのバナナ繊維を使ったバナナペーパー事業では、再生速度の速いバナナを利用することと、途上国における雇用創出によって、違法な森林伐採を防ぎ、密猟を減らすことを通じて、ザンビア現地の森林と生態系の保護に努めています。
【背景】
世界で消費される紙のうち約90%が木を原料としています。紙や建材などの需要や農地開拓などが主な理由で、年平均470万haの森が失われいています*。これにより、森にすむ絶滅危惧種への影響 (トラ・ゾウ・オランウータンなど)、生態系の破壊、CO2を吸収する自然の能力の喪失など、さまざまな環境問題が起きています。また食料、燃料、現金収入などを森林資源に頼る途上国の人々にとって、貧困問題の深刻化にもつながっています。
*出典:FAO A fresh perspective Global Forest Resources Assessment 2020
2.野生動物を守り、クライメート・ポジティブを実現する
アフリカ最大級のREDD+プロジェクトを推進するバイオ・カーボンパートナーズ(BCP)の活動に参画し、バナナペーパーの生産過程において排出するCO2排出量以上のCO2を吸収、固定化するとともに、削減にむけた継続的な取り組みをおこなっています。弊社のフェアトレード認証バナナペーパー(20%以上配合)は、「クライメート・ポジティブ」を達成しています。
【背景】
カーボン・オフセットの仕組みでは、植林や再エネ事業を通してCO2を相殺することが主流ですが、BCPは「すでに存在している森を地域の人と共に守る」ことによってカーボン・オフセット、クライメート・ポジティブのサービスを提供しています。
「木は再生できるが、森を再生することはできない」と言われるように、森林は野生動物や生態系にとって非常に重要な役割を果たしています。BCPはこれまで、2万3000頭のゾウを保護することに成功しています*。
*出典:BCPウェブサイト https://bcp.earth/
3.養蜂プロジェクトを通し、ミツバチを守る
バナナペーパー事業のパートナーであるオーガニックバナナ農家へ、ハチの巣箱と養蜂に関するトレーニングを無償で提供し、養蜂プロジェクトを促進しています。
【背景】
私たちの食料の約3分の1の作物は、ハチの受粉によって支えられていると言われます。しかし、ミツバチに有害とされる農薬(ネオニコチノイド系)の使用や気候変動などの影響を受け、世界的にミツバチの数は激減しています。
参照:https://www.wwf.or.jp/staffblog/news/4322.html
https://www.greenpeace.org/japan/campaigns/story/2015/02/06/2688/
4.気候アクションを推進する
気候アクションとして、現在、次の取り組みを行っています。
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- ミートフリーカンパニー宣言
会社の予算として、畜産関連への支出を行わない方針を設定し、生物多様多様性を脅かす気候変動を食い止める努力をしています。
【背景】
国連食糧農業機関(FAO)の報告によると、世界における温室効果ガス排出量のうち14%が畜産業によるものです。畜産業では、家畜の飼育や飼料の生産のために膨大な農地を必要とし、そのために広大な森林伐採を行い気候変動や生物多様性の急速な喪失につながっています。
- FSC認証紙の使用
オフィスで利用する紙は、非木材紙であるバナナペーパーの活用の他、持続可能な森林管理を行うFSC®︎の紙を使用しています。
【背景】
適切に管理された木材資源の紙であることを証明する認証マークがFSC®︎紙です。FSC認証では、資材の調達だけでなく、加工、流通過程においても生物多様性、先住民族や労働者の人権などを守る包括的な基準が設けられています。
参照:https://jp.fsc.org/jp-ja/About_FSC
5.フェアトレード認証の取得
弊社は、第三者機関である世界フェアトレード機関(WFTO)による認証を受けています。
【背景】
フェアトレードの条件には、生産者との公平な取引を担保するという内容だけでなく、「環境に配慮する」という項目も含まれています。
本項目では、生産におけるCO2排出の削減努力や、土壌や環境への負荷が低い減農薬やオーガニック農業の生産を推進しています。
6.生物多様性に関する教育・情報発信
弊社が手がけるスウェーデンやザンビアにおける視察ツアーでは、生物多様性の重要性やそれを保護する先進的な取り組みを紹介し、生物多様性についての理解を深める活動を行っています。
弊社のネイチャーボジティブ宣言はこちら