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2019-08-15

WHY なぜバナナペーパー?

このバナナペーパーはとてもユニークな紙です。
貧困とCO2を減らし、木と野生動物を増やす紙です *1。最初の段階(フェアトレードのバナナ繊維)から、最後の段階(紙を使い終わったら土に戻る *2 ) まで、サステナビリティを統合しています。

あなたの紙を作っているのは誰ですか?どんな生活をし、近くの森にはどんな動物がすんでいるでしょう。今までの「顔が見えない紙」から「顔が見える紙」へ切り替えましょう!
出展:*1 WFTO 世界フェアトレード機関認証 2020年/BioCarbon Partners, VCS Verified Carbon Standard認証 2021年  |  *2 生分解性 コンポスト実験、日本 2021年 (2週間以内に土へ)

■ Background 背景

世界で消費される紙の量は、毎日100万トン以上 *3。 その約90%が「木」を原料としています *4。日本の紙生産量は、中国・米国についで世界第3位。国民一人当たりの消費量は年間200kg以上。例えば、コピー用紙の場合、約5枚に1枚が絶滅危惧種も住む繊細な熱帯地域(熱帯雨林を含む)から来ています *5

世界の経済発展に伴い、世界の紙の消費量が増加する一方、木の再生が追いつかず、世界では毎年日本の面積の約4分の1にあたる広さの森が失くなっています *6。森にすむ絶滅危惧種への影響 (トラ・ゾウ・オランウータンなど)、生態系の破壊、CO2を吸収する能力の喪失…さまざまな環境問題が起きています。また食料、燃料、現金収入などを森林資源に頼る途上国の人々にとって、貧困問題の深刻化にもつながっています。
出展:*3  Statista 2019年  |  *4 Market Pulp Association 2007年  |  *5 WWF 日本 「植林木の紙はエコ?」2020年  |  *6 FAO 国連 2020年

解決策の一つとしてリサイクルペーパーやFSC認証の紙がでてきましたが、紙が環境や社会に貢献できることはもっとあると考えています。
そこで新しい時代の紙として誕生したのが、生産者の顏が見える紙「バナナペーパー」。商品名は One Planet Paper®︎ (ワンプラネット・ペーパー®)です。

■ Circular サーキュラーエコノミーの紙

包括的なサーキュラー商品は次の2つの大事な循環とつながる必要があります。

 人間が作った テクニカル・サイクル (Technical Cycle) → 3Rのreduce, reuse, recycle (リデュース、リユース、リサイクル)

 自然が作ったバイオ・サイクル (Bio Cycle) → 2Rのrecoverとreturn (再生、還す)

One Planet Paper®︎は世界でも珍しく、両方の循環を取り入れています。

再生紙 → FSC認証紙 → フェアトレードやクライメートポジティブ紙

通常、木が十分な大きさに育つには約 7年〜30年 かかります。一方、バナナの木(植物。正確には「仮茎」と呼ばれる)は、わずか1年で成長します。しかもバナナが実をつけるのは、1本の仮茎に1度だけです。バナナの収穫時には、次の茎に栄養が渡るため、古い茎を切らなければなりません。切った茎は1年以内に再生し、新しいバナナが育ちます。

ザンビアでのオーガニックバナナ畑、バナナの茎、野生動物。

ワンプラネット・ペーパー®は、ザンビアのオーガニックバナナ畑で通常捨てられる茎の繊維を利用し、日本の和紙工場で古紙を加え、質の高い紙を作っています。このエキサイティングな新しい紙は、途上国の貧困解決だけではなく、日本の伝統技術の継承や雇用創出にもつながっています。

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