Blog 70億人へのコミュニケーション

サステナビリティ関連に仕事で関わっている方や、その分野に関心が高い方にとってはすでにお馴染みのSDGs(持続可能な開発目標)のロゴ。
最近では、SDGsのピンバッチをつけたビジネスリーダーや政治家の姿も目にするようになりました。

カラフルで、何だかワクワク感のあるロゴデザインは、AppleやGoogleをはじめ世界の名だたる企業や団体のコミュニケーションを手がけているヤーコブ・トロールベック氏が行いました。

そのヤーコブさんが教えてくれた、SDGsのロゴやコミュニケーション設計に至る経緯とそこに込められた想いをご紹介します。

◎目標が周知されない?!
SDGsは、国連で度重なる議論の結果、17の目標にまとめられました。
各目標には詳細に渡るターゲットがあり、全部で169項目に及びます。専門家でない限り、気合いを入れずには読めない内容で、いわゆる「一般受けしない」国連文書のひとつに過ぎなかったのです。

そんな状況を知り、SDGsの行く末を懸念したのは、映画監督・リチャード・カーティス氏。映画Mr. ビーンやノッティングヒルの恋人で有名な監督です。

このままでは、この地球の未来の大切な鍵を握る目標が、限られた担当者や専門家にしか知られないと懸念したリチャード監督がヤーコブさんに白羽の矢を立てたのがきっかけだそうです。

◎70億人に届けるということ
前述の通り、そもそもヤーコブさんはサステナビリティ関連に特別につながりがあったという訳ではありませんでした。

この話しを受けた時に、まずとても重要になると感じたのは、人々がこの目標を大切に思い、感謝すること、ワクワクした気持ちになれること、だったそうです。

国連でまとめられた目標は、長く複雑な文章で、名前のないものでした。そこでまず行ったのは、目標を理解し、名前をつけること。直感的に分かる言葉えらびです。

そして次に、各目標に色をつけていきました。
専門家の中には、色に対する偏見を持つ人もいて、カラフルなものは真面目な印象に欠ける、という意見もあったそうです。

一方で、子ども達をみていると本能的に色とりどりのものを好み、そして自然にはあらゆる色が存在している。

70億人に届くコミュニケーションとして、みんながエキサイティングだと思えるものにしたい、というヤーコブさんの想いが込められた色の世界でもありました。

そして最もこだわったこと。
それは、「この旅でたどり着くところ」を表現することでした。みんながワクワクする世界を描くために、「End Poverty(貧困を終わらせる)」ではなく、「No Poverty(貧困がない)」(目標1)ということばを選択。表現されているのは、SDGsの目標を達成した時の「私たちの世界」です。

話しを伺い、SDGsのロゴデザイナーという肩書きでだけは語りつくせない偉業を知るとともに、改めてSDGsの価値を感じました。

2019年6月、ヤーコブさんを日本にお招きし、セミナーを開催します。
ヤーコブさんのお話しを直接聞ける貴重な機会です。ぜひご参加ください。

詳しくは、こちら